2024月03年06日
10月27日(日)に、開催されました「金沢マラソン2019」。今回もゲストランナーとして、招いていただきました。
この「金沢マラソン」への参加、なんと今年で4回目になりました。
おもてなしマラソン大会として定着しつつある「金沢マラソン」。
今年はどんな新しい試みがあったのか、そして、毎回心配される天候はどうなったのか。
金沢マラソンを走られた方は大会の思い出に浸っていただき、まだ走ったことのない方は、来年以降の参考にしていただけると幸いです。
どうぞ、よろしくお願いいいたします。
おもてなしランナーズとして、4回目の出走
金沢マラソン目玉の1つは、豪華ゲストとおもてなしランナーズ(これまでは、ゲストペースランナー)ですね。
特別ゲストもおもてなしランナーズも、皆、オリンピックや世界選手権で活躍したランナーです。
特別ゲストは一昨年、昨年に続き、アテネオリンピック女子マラソン金メダリストに野口みずきさんがつとめてくれました。
野口さんは、毎年大会にゲストで来る度に走る距離が伸びていて、今年は20kmくらいまで走ってくれたそうです。
スタートでランナー全員を見送ってからのスタートだったようです。
後ろの方のブロックからスタートしたランナーは野口さんと一緒に走れたランナーも多いのではないでしょうか。
そして、今年は特別招待選手の2人がこれまでの大会記録を大幅に更新して、更に大会を盛り上げてくれましたよ。
男子の丸山文裕選手(旭化成)は2時間11分36秒。これまでの大会記録を約7分更新しました。
前半から小刻みにアップダウンが繰り返される金沢のコースで、2時間11分台はめっちゃくちゃ強いです。
女子は吉田香織選手(TEAM R×L)が2時間34分52秒でこちらもこれまでの記録を約7分更新しました。
吉田さんとは、現役時代同じチームで活動させていただいていました。
まだ、こうしてトップランナーで走り続けていることに尊敬と私自身も頑張らねばと、刺激を受けました。
さて、ここから「おもてなしランナーズ」のお話をさせていただきますね。
「おもてなしランナーズ」とは、これまでのゲストペースランナーのことです。
これまで(2018年大会)のゲストペースランナーは、3時間、3時間15分、3時間30分、4時間など、15分ごとに設置タイムが決まっていました。
今大会は、ゲストペースランナーがおもてなしランナーズとなり、より多くのランナーに触れ合うため、30分の幅をもたせて走りまし
た。
3時間〜3時間30分
西田 隆維(一般社団法人シャイニング)/2001年 エドモントン世界選手権9位
加納 由理(株式会社ウィルフォワード)/2009年ベルリン世界選手権7位
3時間30分〜4時間
諏訪 利成(日立物流陸上部コーチ)/2004年アテネオリンピック6位
重友 梨佐(元天満屋陸上部)/2012年ロンドンオリンピック代表
4時間〜4時間30分
大島 めぐみ(新潟アルビレックスRCアドバイザー)/2004年アテネオリンピック(10000m)代表
松尾 和美(CHIBA RUNNERS.m代表)/2001年エドモントン世界選手権9位
4時間30分〜5時間
尾崎 好美(第一生命グループアドバイザー)/2009年ベルリン世界選手権2位、2012年ロンドンオリンピック代表
私は、この中では一番速いペースの中で走らせていただきました。
事前から西田さんと打ち合わせをし、より多くのランナーに声をかけていくことを前提として、走り方を工夫しました。
前半のスタートからハーフにあたる21kmくらいまでは、4分15秒から4分30秒の間の速い設定で走り、後半は、1km4分40秒から5分くらいで走りました。
後ろからランナーに追いつかれて、追い抜かれる時にランナーに声をかけるという作戦です。
この走り方、意外と早い段階で足が辛くなりました。
やはり、マラソンは自分の決めたペースを守り通して走るのが一番走りやすいんだなと改めて感じました。
しかし、そんなことも言ってられないので、見た感じと気持ちの面では、やせ我慢を続けながら、周りのランナーに声掛け、「今のペースはこのくらいなんで、順調に走ればこのくらいでフィニッシュできますよ」。
そんなことを話しながら、私自身も、どのランナーも苦しくなってくる30km以降では、数名のランナーとゴールまで一緒に走りました。
35km、40kmあと少しと思ってからの1km1kmは本当に長く感じますからね。
足もジンジン痛くなってきますしね。マラソンは、簡単に走りきれる距離ではなく、レース中、楽だったり苦しかったりいろんな葛藤があるんですよね。
それも含めての達成感がランナーの方から伝わってきました。
地元のおもてなし隊から毎年ネタにされるアレ
おもてなしマラソン大会として定着しつつある「金沢マラソン」。今年も、スタートからゴールまで途切れることのない沿道からの声援が響いていました。
「弁当忘れても、傘忘れるな」と言われる程、雨の降る日が多い金沢。
前夜祭でも山野市長さんは、「明日の天気は、晴れ、雨の予報はありませんので、今年こそは。」というコメントを毎年されてます。
このコメントも、山野市長さんの毎年のネタに定着しつつあります。
私がこれまで4回走った中で、一度もレース中に降らなかったことはないです。毎年、レース中のどこかで降ります。今年は、30km以降雨に打たれました。
私は、昨年あたりから、金沢マラソンのレース中に降る雨も、金沢らしさを感じるためのおもてなしだと思っています(笑)
それでも、雨の中走るのは大変です。本降りならなおさら。
走っているランナーも大変ですが、ランナーに沿道から声援を送ってくれる方も大変です。
綺麗に着付けをした女性が、着物の上から雨具を羽織って、伝統芸能を披露してランナーの背中を押してくれる地元の女性陣の姿には心を打たれました。
沿道からの声援は、私達が走って通る一瞬ではないですからね。
先頭ランナーが通過してから何時間も声援を送り続けているわけです。
マラソンって、走っている側走っていない側、そういった思いが両方から通じ合えるので、面白い競技ですね。
参加ランナーとの後夜祭
今年は、金沢マラソンの新しい企画がありました。
フィニッシュ会場から徒歩10分の「テルメ金沢」で参加ランナーを対象とした、後夜祭が開催されました。
参加料は、お食事、飲み放題、入浴全部込みで、3,000円とのこと。
参加された方は満足いただけたのではないでしょうか。
私は、後夜祭の一部のトークコーナーに参加させていただきました。
トークコーナーでは、私へのメッセージや質問もいくつかありました。その一部をご紹介させていただきます。
・36kmで追いつかれて、ついていこうと思ったけど、最後離されてしまったので、来年また一緒に走れたら嬉しいです。
・マラソン後の疲労はどうやって抜くの?やっぱりお酒は控えた方が良い?
・金沢マラソンを最後まで、走り切るコツは?
走り終えても、次のことを考えているなんて、やはりランナーは真面目な方が多いですね。
ゆっくりお風呂に浸かられて、リラックスムードの方もちらほら。
そんなこんなで、終始和やかなムードでしたね。
写真で楽しむ、金沢グルメ
毎年、レース後にお邪魔させていただいている、「加賀料理 秋月」さんの、前菜
加賀料理版、金沢おでん
これが、人気の金沢おでん。夕方17時には、人気店は行列ができてました
金沢マラソンに参加してみて
金沢マラソンの参加も今年で4回目となりました。
今年は、私の知り合いのランナーも何名か参加られていました。
パンちゃんが一回は走ったほうがいいって言うから、今回夫婦2人で当選したから走りに来たよ。」「最後、一緒にフィニッシュできたら。」など、事前からメッセージもいただいていました。
エイドの「おもてなしステーション」を、存分に楽しまれた方もいたようです。
これまでのような走り方ではなく、30分の幅を持たせて多くのランナーと触れ合う企画、新しく参加ランナーとの後夜祭など、毎年の新しい試みに、大会を企画、運営したことのある側としても、私自身がとても刺激になっています。
今回も、とても楽しませていただきました。
来年の「金沢マラソン」は、2020年10月25日になります。
過去、3回(2016、2017、2018)のレポートも貼り付けておきますので、是非、一緒にご覧下さいませ。
「金沢マラソンの楽しみ方!2016ゲストランナーとして参加しました」
「おもてなし県No1、自己ベスト狙うなら金沢マラソン」(2017年)
「おもてなし県No.1、年々進化する金沢マラソンの楽しみ方(2018年版)」
最後まで、読んでいただきありがとうございました。