2024月03年06日
走る理由
走る理由は人それぞれ
すっかりランニングにふさわしい季節となりましたが、みなさんのランニングライフはいかがですか?
走る理由は「美味しいビールが飲みたい」、「ダイエットしたい」、「体力付けたい」、「マラソンを完走したい」、「記録を伸ばしたい」などなど人それぞれですね。
「いやいや、走るのは全く・・・」という方もいるでしょうが、ほとんど毎日走っている私にとっても走りやすい気持ちの良い気候というのもモチベーションの一つとなっています。
東京マラソン財団「ONE TOKYOランニングクリニック」
ONE TOKYO ランニングクリニック講師デビュー
先日、東京マラソン財団主催のランニングクリニックにランニング講師として参加してきました。2014年から月に1回のペースで、有明のJOGPORT(有明フロンティアビル)を拠点として開催しているクリニックなのですが、私はこの4月からランニング講師として新しく加入させていただくことになりました。
豪華なランニング講師陣
ランニング講師の顔ぶれはオリンピックや世界選手権で日本代表経験のある元アスリートの方ばかりです。
今回は新宅雅也さん(1984年ロサンゼルスオリンピック男子10,000m出場、1988年ソウルオリンピック男子マラソン17位)、園原健弘さん(1992年バルセロナオリンピック50km競歩出場)、大島めぐみさん(2000年シドニーオリンピック女子5,000m出場、2004年アテネオリンピック女子10,000m13位)、高橋千恵美さん(2000年シドニーオリンピック女子10,000m15位)、市河麻由美さん(1999年セビリア世界陸上女子マラソン17位)、西田隆維さん(2001年エドモントン世界陸上男子マラソン9位)と私という豪華メンバーでした。
子供の頃にテレビ越しでで観ていた方々と一緒に仕事をさせてもらえるとは思ってもいなかったので、とてもうれしかったです。
ランニングと体力と人生
園原健弘さんの挨拶
開催にあたってそれぞれの挨拶をしたのですが、園原さんの言葉は私にとって非常に印象的でした。
園原さんがおっしゃられたのは「マラソンは記録を目指すことが目的の多くだが、熊本の大地震のように自分たちもいつどこで被災するかわかりません。交通機関が麻痺すれば何十キロという距離を自分の脚で移動しなくてはなりません。マラソンをやることで体力もつけて生きる力もつけて下さい」ということでした。
マラソンに限らず、体力は何をやるにも資本になるものです。体調を崩して仕事が中断したり、穴を開けたり、ココぞというところで踏ん張って仕事を頑張ったり、最近「(スポーツに限らず)何をするにしても体力が必要だな」と思う機会が多くあったので私に響いたのだと思います。
体力と人生
私は、小学生低学年の頃までは体があまり強い方ではなかったです。
学校のプールの授業で泳げなかったことを理由にスイミングに通い始めました。最初は顔をつけることすら出来ないので通うことも憂鬱でしたが、上達することで楽しくなってきて、気がつけばみるみるうちに体力がついていきました。
私は子供の頃から現在に至るまで大きな病気はしたことはありません。しかし、現役時代に自分の体力のキャパシティを超えてしまった時はさすがに体調を崩しました。
生きていくための体作りには適度な自分に合った無理のない運動を継続させることが良いと私は思います。私も親にもらったこの丈夫な体に感謝して、この先も存分に生かせるよう私のペースでランニングは続けていきます(普通の人と比べたら異常な運動量ですが・・・)。
ONE TOKYO ランニングクリニック〜ランニングフォームの基本を学ぶ〜
ランニングフォームを学ぶ
ランニングクリニックの講義テーマは「ランニングフォームの基本を学ぶ」ということで、ランニングフォームやトレーニングの基本について講義をするという内容でしたが、「特別これをやる」という決まりはなく、自分のやり方で進めてもいいとのことでした。
私は「フルマラソン4時間前後を目指すグループ」を担当させていただきました。私自身が現役時代、今もトレーニング前にやっているウォーミングアップなどを実際に参加者の方に体験してもらいました。
ランニングクリニックの内容
私のグループは下記の内容を実施しました。
ストレッチ(体操)→動きづくり→腕振り→腕振り重視ウォーキング→3kmランニング(6分/kmペース)→2kmランニング(5分40秒/kmペース)→ストレッチ(体操)という流れでやってみました。
特に動きづくりのパートでは市民ランナーの方々が普段ゆっくり走っているだけでは、やらない動きで筋肉や神経などを刺激していきます。
動きづくりの内容は下記の通りです。
1.スキップ(普通に)
2.スキップ(腕を大きく振り、ダイナミックに)
3.横スキップ(横向きのスキップ、猫背にならないように)
4.ラウンジ(大きく片脚を前に出し、腰を深く落としこむ。上半身はまっすぐ。股関節の可動域を広げる動き。)
5.股関節周り
(股関節周りを起点に、脚を前後左右に大きく動かしながら歩く。股関節周りの動きがスムーズになる。)
6.ヒールタッチ(膝を曲げ踵をお尻につけ、素早く下ろす。膝下がうまく使えるようになり、体重移動がしやすくなる。)
7.もも上げ(太腿前に速く高く上げ、下ろしの繰り返しの動作。上半身が後傾しないよう、姿勢は腰高で。腸腰筋の強化になる。)
「スキップとか何年もやってないし、手と足が揃ってしまう」とか、「明日、筋肉痛になりそう」などの声もありましたが、動きづくりをすることで今まで使えなかった筋肉も使えたりして、走りが大きく変わってくることと思います。
走れるランニング講師として
今回のクリニックはお互い初対面ということもあり緊張感がありましたが時間が経つにつれて、参加者の皆さんが分からないところなどを積極的に質問してくださったり、特にランニングに移ってからはみなさんの「走るぞ!」という意欲がすごく伝わってきました。
私も走れるランニング講師として色んな場所、色んな場面でたくさんのこと吸収して、たくましく成長していきます。