2024月03年06日
10月28日(日)に、開催されました「金沢マラソン2018」。
昨年、一昨年に続き、今年もゲストランナーとして、今年は、3時間15分のペーサーとして走らせていただきました。
年々進化する「金沢マラソン」。
金沢マラソンを走られた方も、走られなかった方も、このブログを通して、金沢マラソンの魅力が少しでもお伝えできれば幸いです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
今年(2018)の、ゲストランナーは?
スタート前に、ゲストペーサーと地元ペーサーの皆で撮影
金沢マラソン目玉の1つは、豪華ゲストとゲストペースランナーですね。
特別ゲストもゲストペースランナーも、皆、オリンピックや世界選手権で活躍したランナーです。
特別ゲストは昨年に続き、アテネオリンピック女子マラソン金メダリストに野口みずきさんがつとめてくれました。
レースは8km付近までランナーと走ってくれたようです。
一緒に走れたランナーは、すごく力になったのではないでしょうか。
私も、一緒に走りたかったです笑
では、ゲストペースランナーを紹介しますね。
3時間30分ペーサー、諏訪 利成さん(日清食品グループ陸上部コーチ)/2004年アテネオリンピック6位、2007年世界陸上大阪大会7位
3時間45分ペーサー、西田 隆維さん(オーランド代表)/2001年大分別府マラソン優勝、2001年世界陸上エドモントン大会9位
4時間ペーサー、重友 梨佐さん(元天満屋 女子陸上部)/2012年ロンドンオリンピック代表、2015年世界陸上北京大会代表、2017年大阪国際女子マラソン優勝
4時間15分ペーサー、松尾 和美さん(CHIBA RUNNERS.m代表)/2000年ベルリンマラソン優勝、2001年世界陸上エドモントン大会9位
4時間45分ペーサー、市河 麻由美さん(ランニングアドバイザー)/1999年世界陸上セビリア大会代表、2000年北海道マラソン優勝
3時間15分ペーサーは、私こと、加納 由理です。/2009年世界陸上ベルリン大会7位、2010年名古屋国際女子マラソン優勝
ペーサーグループについて走られた方は、特別なレースになったのではないでしょうか?
私自身、これまでのペーサーは、2016年4時間、2017年4時間15分でしたので、今回は一気に速いグループで走らせていただきました。
やはり、今までとは脚や身体への疲労の出方のポイントが全然違っていましたね。
ゆっくりのペースの時は、ひたすら脚を地面に置いている感じだったので、20kmあたりで脚が重くなって、ひたすら長いと感じてました。
今回は、脚が疲れてきたのは30kmあたりでレースも長いようで短く感じましたが、前半からこまめに給水を取らないと、30km過ぎから動かなくなったなと思いました。
来年走るランナーのために「金沢マラソン」の攻略法を、記事にしなくてはならないと思いました。
大会前々日は、最後の駆け込み寺?的な、トークショー
大会前々日は、金沢駅もてなしドーム地下もてなしイベント広場で、トークショーに参加させていただきました。
少しトークショーの内容を3つご紹介させていただきます。
合わせて覚えている限りの回答も書かせていただきますね。
①金沢マラソンのコースの印象、攻略法は?
→スタートから10kmまでは、アップダウンが多め。
観光地めぐりができるし、沿道の応援(「金沢伝統工芸品「加賀友禅」を身にまとった美女達、地元の元気な野球少年、吹奏楽部の女子高生など)もいっぱいなので前半なのでアップダウンのダメージもあまり感じず、あっという間に過ぎてしまう。
→テンション上がって、最初の10kmを飛ばしすぎると、20km超えてからの細かいアップダウンがきつくなるので、しっかり自分の決めたペースを守って走ること。
→ペースを守るか速く走ってしまうか、そこが、30km以降ペースを上げていけるか、維持できるかの別れ道。
②大会2日前、これから当日までどんなトレーニングをすれば良い?
レース2日前、選手時代は1km×1〜2本の刺激練習をしていました。(タイムは、3分10秒くらい。この時のマラソンのレースペースは、1km3分20秒から30秒平均です。)
今は、レース3日前に3kmくらいのビルドアップ走(1km3分40秒から30秒くらいでやります。今、フルマラソン走ったら2時間50分〜3時間切るくらい)を刺激でやって、2日前は軽く30分くらいのジョギング、前日は散歩程度にして、リラックスしつつとにかくゆっくりして身体にエネルギーを溜め込みます。
ですから、遠征でレースを走りにきている時は、食事しに行きつつ、散歩で現地の観光をするのも良いですね。
③大会当日の朝は何時に起きて、何を食べたら良い?
金沢マラソンのスタート時間は、8時40分。
選手時代は、朝のレースは食事はレースの4時間前に済ましたかったので、それを逆算すると、3時40分になりますね。
めちゃくちゃ早いですよね。
食事の消化時間、起きてから身体が動くまでの時間、集中する時間を考えるとこの時間になるんですよね。
今は、レースの3時間前に起床します。
それでも、早いと思う方もおられるかと思いますが、食事の消化時間を考えると、レースの2時間前には食べ終えておいたほうが良いかと思います。
私は、今回のレースでは、6時に朝食をとりましたが、若干消化不良でした。
人それぞれによるかと思いますが、私はレースの2時間半前の食事は遅かったようです。
自分に合った起床時間、食事時間をトレーニングのときから色々試すことで、自分のベストのタイミングが見えてくるかと思いますので、レース前から色んな時間で試してみても良さそうですね。
このような内容を、重友さんと一緒に20分お話させていただきました。
ほんの一部の内容ですが、まだまだマラソンシーズンは続きますので、参考にしていただけると幸いです。
大会前日は、「陸上競技場で思いっきり走る」地元小学生とランニングレッスン!
レッスン後は、みんなで撮影
今年も、地元の小学生とランニングレッスンをやりました。
昨年は、雨で体育館での実践になりましたが、今年は、午前中降っていた雨が上がり、陸上競技場で走ることができました。
「ウォーミングアップなんていいから、早く思いきり走りたい。」という子もいましたが、スキップ、上半身の動きも使いながらスキップ、地元陸上部の学生の見本をみてからのもも上げなど、しっかりウォーミングアップもしていきました。
私も、小学生の頃から陸上競技を習っていましたが、実業団の途中まで動きづくりはあまり重要視してこなかったんですよね。
でも、動きづくりをやったことで、走る時にどこを意識すればいい動きで走れるのか、自然に意識できるようになった時、一気に3000m、5000mも自己ベストが出たのです。
ですから、動きづくりは走る基本でとても大切ですね。
動きづくりのあとは、メインメニューの800mを走ってもらいました。
低学年の子には少し長いかなと思いましたが、1・2年生、3・4年生、5・6年生と組分けをして、自分が走ってない時は他の学年の走っている子達を応援するというスタイルをとったので、みんな最後まで頑張って走ってくれました。
ランニングレッスンを始めた頃は、お互いに知らない相手で恥ずかしくても、一緒に走ってお互い応援し合うことで、自然に仲間になっていたりして、スポーツの力はすごいなと感じました。
将来、このランニングレッスンに出てくれた子が、「金沢マラソン」を走ったり、スタッフとして活躍してくれたら嬉しいですね。
前夜祭、金沢伝統工芸品「加賀友禅」を着て、ゲストランナー代表挨拶をさせていただきました。
前夜祭では、伝統工芸品の「加賀友禅」を着て、ゲストペーサー代表あいさつをさせていただきました。
2年前に、ロンドンオリンピック女子柔道57キロ級の金メダリストの松本薫さんが、金沢マラソンの前夜祭で「加賀友禅」を着られていたが、すごい素敵だったんですけど、今年はその「加賀友禅」を私が着せていただきました。
加賀友禅とは、「加賀五彩」と呼ばれる「臙脂(えんじ)」「藍」「黄土」「草」「古代紫」の五色で構成され、京友禅より沈んだ色彩が特徴です。
デザインは、全体的にぼかした感じで落ち着いた趣がある感じです。
今回、「白」「グリーン」「薄いピンク」の3色から「グリーン」を選びました。
着物は、身体を締め付けての着用になるので、普段できることのない体験ができ、前夜祭の「加賀友禅」を着用してのゲストランナー代表あいさつは、緊張しましたが、気も身も引き締まる思いでした。
金沢の街を歩いていると、着物を着て金沢観光をする若い女の子もちらほら見かけました。
金沢は、とても着物も似合う街ですね。
今年も、ちょっと雨。でも、ランナーには絶好な気候。
緊張感漂うスタート前
金沢は、天気予報で1日晴れマークついていても、1日に晴れ、曇、雨、雷と天気が変わりやすいんですよね。
「弁当忘れても、傘忘れるな」と言われるくらいです。
実は、今年も1日晴れ予報だったのに、レース中所々で雨が降ったりでした。
金沢マラソン3回目でしたが、レース中ずっと晴れてたことはないですからね。
私の中では、1日の中でコロコロ変わる天気も金沢らしさということで、受け入れてしまっています。
スタート前は、寒いんじゃないかと思った気温も、走り出すと汗もかいて熱くなってきました。
しっかり前半から給水をとり、その中でレース中に降る雨が熱くなった身体を冷やしてくれてよかった感じもしましたよ。
コロコロ変わる天候をマイナスに捉えるのではなく、良い方向へ思考を転換すると、辛いと思ったところでそこまで辛くならなさそうですよね。
さて、レースのお話をさせていただきたいと思います。
今年は、3時間15分のゲストペーサーをさせていただきました。
フィニッシュ後に、ペーサーの皆さんと
これまでの2年と比べると、1km50秒〜1分速いペースになります。
やはり、3時間15分を目指すランナーは、迫力がありましたね。
1km平均4分36秒で走ればよいのが、実際のところ4分30秒くらいで20kmくらいまで推移していました。
「30km過ぎから必ず脚にくるから、みんなが3時間15分を達成できるよう、少しづつでもペースを落として行かないと・・」と、20km過ぎから思っていましたが、周りのランナーの迫力でなかなかペースダウンができませんでした。
30km過ぎからバラけてしまったんですけど、落ちてくるランナーを拾いながら、声をかけながら一緒にゴールを目指しました。
私自身は、身体や脚の疲労具合で、同じコースでも全く違うコースに感じるなと感じました。
山野市長さんとゲストランナーで、最終ランナーとゴール
今回のレースで、来年以降、ランナーに向けたコース戦略の方法の記事を書いて、ランナーの自己ベストのサポートができたら嬉しいなと思ったり、色々と頭に浮かんでくるものがありました。
金沢マラソンと言えば!のおもてなし
金沢マラソンといえば、スタートからゴールまで途切れない応援と、「食べまっしステーション(給水・給食)」ですね。
今年も、スタート直後から金沢伝統工芸品「加賀友禅」を身にまとった10人くらいの美女達が見送ってくれましたよ。
続く続く、沿道の応援合戦。
地元の野球少年達が、ランナーに「ハイタッチ」を求めて手を差し出してくれていたり。
私と同じペースで走っていたランナーも嬉しくて、コースを外れて応援に応えに行っていましたね。
顔見知りではないけど、少しのふれあいでお互いにかなりテンションは上がりやりがいも生まれますよね。
そして、「食べまっしステーション」。
これ、全部食べたら金沢グルメ全制覇ですね!
今年は、石川のソウルフード「8番ラーメン」さんが登場しましたよ
「8番ラーメン」は、20.6kmで登場。
残念ながら私は、食べることなく通過してしまいましたが、3時間30分でゲストペーサーをした諏訪さんは食べたらしいです。
「めちゃ美味しかった。」という感想です。
この「食べまっしステーション」を楽しみに走っているランナーも多くいらっしゃるかと思います。
「能登練り物」「百万石和菓子」「石川のラーメン」「石川県米・野菜」「石川のスイーツ」が、レース中に食べれるんですからね。
「食べまっしステーション」を思いっきり楽しんで走ったランナーに、当日の写真を見せていただきました。
まだ、「金沢マラソン」へ参加させていない方は、是非、レースで金沢観光、地元の応援、金沢グルメを楽しみにいらして下さいね。
レース後は、今年も金沢の文化を満喫
今年のレース後も、金沢の文化を楽しみました。
今年も、見た目も味も最高の加賀料理をいただきました。
日本の伝統芸能「南京玉すだれ」を堪能。
まとめ:金沢マラソン2018を振り返って
金沢マラソンのゲストペーサーも今年で3回目となりました。
自分自身、今回参加してみてこれまで違ったのは、大会を作る側としての視点で参加できたことです。
今までは、大会側の方が準備してくださったことに付け加え、自分が今できることで参加者の皆さんに楽しんでもらうことを考えてやってきました。
年々、大会側の方との関わりも深くなっていく中、これから5回10回と続いていく「金沢マラソン」の力になりたいと強く思いました。
それは、大会側の方はじめ地元の方たちが、現状に満足せず、自分たちで大会に参加してくださるランナー達を楽しませたいという思いが伝わってきたからです。
初めて、「金沢マラソン」に参加した友人も「こんな応援してもらって、素敵なおもてなしを感じたレースは初めてだった。」と喜んでいました。
日本国内には、金沢マラソンだけでなく、他にもたくさんの素敵な大会が多くありますね。
大会を作る人も大会に参加する人も、お互いの想いを分かり合えるような素敵な大会をどんどん発信できるよう、私も頑張っていきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
金沢マラソン2018サイトは→こちら
写真集
金沢では、こんなモリモリの海鮮がいただけます。
金沢おでんもおすすめです。
金沢21世紀美術館外にある展示物にて撮影
金沢に来たらココ!「兼六園」
兼六園横の石浦神社