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パンダブログ

2016年3月17日

女子マラソン日本代表が決まるまでの心境
女子マラソン日本代表が決まるまで

リオデジャネイロオリンピック代表選考

名古屋ウィメンズマラソンが終わり、リオデジャネイロオリンピック女子マラソン代表の3選手は陸上競技連盟が決定し、本日3月17日に正式に発表された。

男子マラソンは福岡国際で3位(日本人トップ)になった佐々木選手(旭化成)、びわ湖毎日マラソンで2位(日本人トップ)の北島選手(安川電機)、同レース4位(日本人2位)の石川選手の3名が選ばれ、女子マラソンは昨年の北京世界陸上で7位に入り内定していた伊藤選手(大塚製薬)に加え、大阪国際女子マラソンを優勝した福士選手(ワコール)、名古屋ウィメンズマラソンで2位(日本人トップ)の田中選手(第一生命)の3名が選ばれた。

代表決定についてはそのプロセスを含めて、色んな議論があるようだが、選手は定められた決定方法の中で最善を尽くすしか無い。選手は全力でトレーニングをして、レースで全力を尽くしたのだから、どんな決定になろうとも、選手を批判するのは筋違いだと思う。

2009年ベルリン世界陸上女子マラソン日本代表

3月の名古屋後までおあずけ

私はベルリン世界陸上女子マラソン日本代表の切符獲得を目指して、2008年11月の東京国際女子マラソン優勝を目指して出場し、尾崎好美さんに敗れて2位となった。世界選手権代表選手の決定は3月の最終選考会までおあずけとなった。

2009年ベルリン世界陸上女子マラソン代表は、2008年東京国際女子マラソン、2009年大阪国際女子マラソン及び2009年名古屋国際女子マラソンで日本人トップとなった選手は自動的に内定となり、残り2名は、前記3大会の日本人上位好記録者、2008年北海道マラソンの日本人トップ選手、2009年春の海外レース(ロンドンマラソンなど)の好記録者の中から、選考会議により選出されるとされていた。

海外マラソンに出るか?

東京国際女子マラソンのレースが終わり、競技場から宿舎へ戻るタクシーの中で、監督から今回代表を決めれなかったので、「4月の海外レースのロンドンマラソンかロッテルダムマラソンに出るか?」と聞かれた。もし、国内の3レースから5選手が決定しなかった場合、海外レースの結果次第では代表に入り込める可能性があるからだ。

しかし、レースが終わってすぐというのは、すぐに次のマラソンを走りたいという気持ちにはなかなかならず、はっきりとした返答はできなかった。

その後、4月のロンドンマラソンにエントリーすることを決めたが、ロンドンマラソンを走ることに対してはあまり前向きにはなれなかった。そのくらい本気のマラソンを走るということは身体以上に心も使うのである。

東京国際女子マラソン後の気持ち

待つしか方法はない

ひとまず、2009年3月のベルリン世界陸上女子マラソン代表選手発表までの期間、1月の大阪国際女子マラソン・3月の名古屋国際女子マラソンの結果を待たなくてはいけませんでした。というか、待つ以外の方法はなかった。

大阪や名古屋の日本人2位以下の選手が記録やレース内容が自分を上回ったと判断されれば、私は代表には選ばれない。自分の努力次第で何かが変わるなら、気持ちを入れていくこともできるが、自分のできることが無い中で、ただ待つというのはかなりストレスがかかる。

気にしても仕方ないので目の前のトレーニングに集中すべきなのだが、精細に欠けてしまう。監督には完全に見破られ、「加納、目の前のことに集中しろ」と言われてしまっていた。

駅伝やハーフマラソンに出場

年が明けてからは、もやもやを吹き飛ばすためにも、スピード強化を兼ねて、駅伝やハーフマラソン、ゲストランナーなどを精力的にこなすことにした。

かなりタイトなレーススケジュールで、特に2月は毎週のように地方でレースをこなした。最終週の横浜国際女子駅伝を終えてからすぐに、2週間アメリカニューメキシコ州アルバカーキに渡り合宿。帰国してすぐに松江レディースハーフマラソンといったようなスケジュールだった。

ハードスケジュール

マラソン練習でしっかりと身体ができていたので、疲労が溜まってくると痛みが出ることもあったが、練習量を調整しながら、それなりにしっかりと結果を残していくことができた。身体がきついというよりも、ハードなスケジュールにきつさを感じていた。

チームの先輩からは「きつかったら我慢せず、休みたいときはしっかり休んだ方がいいよ」とアドバイスをもらったほどだった。

それでもスケジュール変更無しでやり遂げることができたのは、調整(レース前に練習量を落として疲労を抜くなど)をしなくてもレースでは最低限の走りができるという自信があったからだと思う。

目の前のことに必死になるともやもやが消える

結果的に、レースや合宿をハードにこなしているうちに、ベルリン世界陸上に選ばれるか選ばれないかを考えなくなっていった。他のレース結果が気にならなかったと言えば嘘になるが、目の前のことに真剣になれば、それ以外のことは気にならなくなるものなのかもしれない。

ベルリン世界選手権陸上競技大会の女子マラソン日本代表発表

4人目の枠

気がつけば、3月の最終選考会名古屋国際女子マラソンが終了し、私は同年8月にドイツ・ベルリンで行われるベルリン世界選手権陸上競技大会の女子マラソン日本代表に選ばれた。

東京国際女子マラソンを優勝した尾崎選手、大阪国際女子マラソンを優勝した渋井陽子選手、名古屋国際女子マラソンを優勝した藤永佳子選手に加え、東京国際女子マラソンで2位になった私、加納由理が3月時点で選出された。残り1枠は4月の海外レース後に決まることになった。

そして、ロンドンへ

3月の段階で代表に選ばれなかった時に、残りのベルリン世界陸上の切符を狙って出ることを考えていた4月のロンドンマラソンは、マラソン練習を十分にできていなかったものの、海外のマラソンレース経験がまだなかったので、結果はどうであれ、世界陸上に向けて経験を積むという意味でも出場することにした。

つづく


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