2020月01年15日
ランニングシューズに必要なクッション性と反発性
ランナーが唯一、地球と接触しているのは足(裏)です。裸足では無いので、ランニングシューズのアウトソールということになります。なので、前に進む推進力を生む上で、ランニングシューズはとても重要なアイテムです。
フルマラソンを走ると、42.195kmの間には体重の3倍程度の荷重を、3〜4万回の衝撃を受け止めることになります。ゆえに、ランニングシューズは衝撃を吸収するクッション性と、推進力を生む反発性やグリップ力が重要ということになります。
シューズ職人、ミムラボ三村仁司
私は約20年間、ミムラボの三村さんにシューズを作ってもらっています。実は三村さんの出身が、私の故郷である兵庫県高砂市と隣接する加古川市なのです。
三村さんは自分自身がランナーだった経験から、「丈夫で走りやすいランニングシューズを作りたい」とシューズ作り一筋の職人さんです。
三村さんは、日本人マラソンランナーのシューズを数多く手がけてきました。有森裕子さん、高橋尚子さん、野口みずきさんといった、オリンピックメダリストのシューズも作ってきました。
ランナーの足を調べれば走りがわかる
私が初めて、ランニングシューズを作ってもらったのが高校生の時です。高校時代に駅伝の代表選手になると作ってもらうことができました。レースで履く勝負用のシューズは、自分の足型をとってもらって生まれた、世界に一足だけの自分専用シューズです。
シューズに足を通すと、足に吸い付くようにフィットする感覚で、それだけで速く走れるような気になります(実際に速く走れます)。
それから約20年間、ずっとお世話になっています。人の足をずっと見ているからこそ、足に合う靴を作るだけではなく、走りの特徴、疲れやすい部位や怪我しやすい部位をズバズバと言い当てます。
正直、けなされているのかというくらい、はっきりダメ出しをされますが、必ず最後には褒めてくれる優しい人です。そして、怪我を予防するための対処法や補強トレーニングの方法も教えてくれます。
足は変化する
私も今回、「足首が前後に固く、内側に柔らかい」ことを指摘され、ストレッチと筋力トレーングを教わりました。ちゃんと最後には「えぇ、足や」と褒めてもくれました。
三村さんが言っていたことで、とても印象的なことがありました。それは、「何度アドバイスしてもやらないやつがおる」ということです。
素晴らしい才能を持ち合わせており、三村さんから見て、日本を代表するランナーになる逸材だとわかっているのに、何度きても全く癖や状況が変わらないそうです。足を見れば、アドバイスを実行していないことは一目瞭然とのことです。
確かに、ランナーのトレーニングは「走ること」が中心です。しかし、ただ走り続けていれば良いというわけではありません。より良い「走る」トレーニングをするためには、怪我をしない走り方や、より鍛えるべくところを鍛えられる走り方をすることが大事です。
確かに、ランナーのトレーニングは「走ること」が中心です。しかし、ただ走り続けていれば良いというわけではありませその点では、三村さんのような専門家の声に耳を傾け、素直に、愚直に、自分のトレーニングに取り入れていくことが大事だと再認識することができました。
おまけ(高砂マラソンポスターに想うこと)
ということで、今回帰省したので、ついでにミムラボで三村さんに足をみてもらい、新しいマラソンシューズの注文をしてきました。完成は11月中旬ということで非常に楽しみです。
ところで、このポスター、私の地元「高砂」で毎年12月に行われている高砂マラソンのポスターなのですが・・・
ところで、このポスターの一番右の人、どっかで見たことありますよね。
はい、私ですよね(笑)。小学生の絵とは思えない上手な絵ですよね。是非、書いてくれた梅谷彩生ちゃんに会ってみたいです。