2024月03年06日
皆さん、こんにちは。加納由理です。
「星峠雲海マラソン」から1ヶ月が経ちました。
少し気持ちが落ち着いたところで、大会の振り返りをさせていただきたいと思います。
越後妻有トリエンナーレ大地の芸術祭のアート作品として開催された「星峠雲海マラソン」
構想2年半、準備期間1年というなかで、今までに前例のない「マラソン体感型アート作品」としてのマラソン大会。
この大会を作るために、新しいことに挑戦し、悩み、迷い、やっているときは大変で、逃げたくなる時もありましたが、やり遂げたことですごく成長させてもらったというのが大きかったです。
2015年の競技引退後、たまたま仲間の誘いで「星峠」へ走りに行き、「星峠の棚田」の美しさをみて、自分のランニング仲間とここに来てこの景色を一緒にみたいという思いから始まった、星峠雲海マラソン。
本音を言うと、大会の準備が始まった頃は、私は日々やったことのないことばかりにぶち当たり、右左も分からずあたふたするだけで、仲間に助けてもらってばかりでした。
でも、陸上経験しかなかった自分が、想いを発信したり、やったことのないことに挑戦する姿勢というのは、たくさんの協力者を得ることができるんだなということを知りました。
今回は、大会の報告、そして一緒に大会を作ってくれた仲間への感謝を伝えるブログにしたいと思います。
読んでいただけると幸いです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
大会参加者の皆様へ
おまたせいたしました!
皆さんの当日の大会当日の様子、笑顔、私達の企画側の想いが込められた、大会の公式動画「星峠雲海マラソン2018」が出来上がりました。
映像クリエイターが、前日夜遅くまでミーティングして、カメラを回す場所、どんな画を撮るか、こだわって作った動画になっています。
プロがこだわりを持って製作してくれた動画です!
是非、何度もリピートしてご覧ください。
改めまして、「第1回星峠雲海マラソン」にご参加いただきありがとうございました。
交通が不便、泊まる場所が少ない、4時のオープニングに全員参加、スタート時間が朝4時30分、帰りの6kmも自分の脚で戻ることなどを、承知して下さり感謝の気持ちでいっぱいでした。
正直、企画側の私達も一生懸命準備してきましたが、参加者の皆さんが本気で楽しんでくださるのか、ドキドキでした。
参加者の皆さんが事前にお送りした、黄色の公式Tシャツを着て走っている姿は今でもしっかり覚えています。
参加のランナーは皆、大会公式Tシャツを着て走ってくれました
ゴール後の「星峠の棚田」を楽しんで頂いた後も、誰一人車に乗って帰る方はおらず、積極的にコース沿いの風景や、私達が準備した設営の写真を撮りながら帰って頂いている姿は、私も走りたかったなと思いました。
今回の「星峠雲海マラソン」を通して、企画側の想い、地元の方の想いを参加者のお伝えできたのは、私自身もすごく大きな経験になりました。
これを1回で終わらさず、2、3回と続けて、もっと多くの人を巻き込んで、良い大会にしていけるように頑張っていきます。
「星峠雲海マラソン」が教えてくれたこと
「星峠雲海マラソン」は、新しいことへの挑戦の連続でした。
挑戦と言っても、「何に挑戦したの?」って思いますよね。
今回、私は初めて大会スポンサーになっていただくべく、一人で企業に訪問し、スポンサー交渉することに挑戦しました。
これまで私は、営業の経験などありません。
ですから、自分がなぜここで大会をやりたいのか、どんな思い入れがあるのか、やったことでスポンサーや参加者どんなことが得られるのか、自分の大会に対する思いだけを話す武器しかありませんでした。
想いを話すことが正解とか不正解とかはわかりませんが、この「星峠雲海マラソン」の企画に対し、ほとんどのみなさんか興味関心を持って真剣に話を聞いてくださり、ちゃんとした返信をいただけたことが一つの経験として大きかったです。
そして、もう一つは人に頼り、それぞれの得意な領域を活かすことで素晴らしいチームができるということです。
今回の大会において、主な企画は成瀬さん、吉澤さん、加納の3人になっていますが、成瀬さんが得意なのは、人の巻き込み力、企画、アイデアのクリエイティブな部分、吉澤さんは地元の方との交渉、大会を作っていく上での段取り、設営部分、私は、最初は2人に引っついていくだけでしたが、一番は広報関係の表立った部分が多かったです。
参加者、大会ボランティアの皆さんへのメール、サイトのスポンサー紹介の文面を作り、地元の方との交流など、自分の今できることをすべてやったという感じです。
私達3人だけではなく、この大会の想いに賛同してくれ、大会に駆けつけてくれた写真、映像のクリエイターチーム、東京都内や新潟市から来てくれた大会ボランティアスタッフ、地元松代、室野のお父さん達、東京から来て大会にも参加して、大会のサポートもしてくれたランニング仲間。
私達のマラソン大会への想いをくみ取り、前日からほぼ徹夜で自分たちのアイデアを絞り出し、一緒に大会の準備をしてくださいました。
「星峠雲海マラソン」に向けて、一緒の想いを持って大会に関わって下さった方達のインタビュー動画
改めて、動画で大会を振り返ると、参加者・大会を作った側もみんなが大会に関わっていて、みんながアーティストだなと感じました。
地元のおじさんが作って下さった、「星峠雲海マラソン」版の案山子君
給水の水は、地元のおじさんおすすめの「湧き水」を提供
こちらから仕事を与えるのではなく、自分から進んでアイデアを出し、得意な領域を活かしそれが合わさったことで、こんなに良いイベントができるのだなということを知りました。
まとめ:星峠雲海マラソンを振り返って
「星峠の棚田」が綺麗だから、ランニングの仲間を連れていきたいな。という想いから始まった、今回の企画。
「星峠の棚田」に行ったのも、仲間に連れて行ってもらったから。
想いが広がり、それに共感してくれた人が大会に関わってくれて、そして、「マラソン体感型アート作品」として開催した大会に、170人のランナーが走りに来てくれました。
私は、正直自分が思っていることを言語化するのは得意な方ではないです。
そんな私のことを知って、想いに共感してくれてここまでの形に導いて一緒に大会を作ってくれた、仲間に感謝です。
私自身は、まだまだ力不足ですが、自分の得意分野を伸ばしつつ、苦手なことにも挑戦することは続けていきたいと思っています。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
大会フォトギャラリー
大会当日の「星峠の棚田」
ゴールテープは実際農業で使う「荒縄」を使って
「星峠の棚田米」を使った、ゴール後のおむすび&地元のお母さん手作り「きゅうりのお漬物」
「米袋」を使ったキロ表示
ランナーには私達のメッセージを見てもらいながら、帰りも走って来てもらいました
その他の写真はこちら→「星峠雲海マラソン」公式フォトギャラリー