2020月01年15日
皆さんこんにちは。
10月に入り、本格的に秋のマラソンシーズンに入りましたね。
涼しい気候を利用して、ここから一気に調子を上げていきたいランナーも多くいらっしゃると思います。
今日は、どのレベルのランナーの皆さんでも試せる内容、「距離走苦手な私が実践してきた、どんな時もちゃんと走り切る5つの方法」と題し、現役時代から今も、実践している方法をお伝えしたいと思います。
全部でなくとも、1つ2つでも参考にしていただけると幸いです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
※私の距離走は、20〜30kmの設定で書いています。
20〜30kmより、距離が短かったり長いのをされる方は、自分の得意とする距離で置き換えて読んでいただけると良いかと思います。
加納が実践してきた、確実に走り切る5つの方法
①ウォーミングアップで、今日の走り方のシミュレーションをする。
私は距離走前、まず、10〜15分くらいのジョギングで身体を動かしていき、身体の重さ、脚の重さ、気持ちの乗り具合を確認。
この時点では、トレーニング中の苦しくなったときのことは考えず、ちゃんと走り切れて達成感がある自分をイメージしています。
距離走は、長い時間・距離を走りますので、走る前から、マイナスイメージだと長く感じてしまいます。
ですから、走る前はどんな調子であろうと、走り切った後の達成感に溢れている自分を「ワクワク」しながらイメージすることが大切です。
②走り方を、前半・中盤・後半で切り替える。
距離走を30kmに例えると、1〜10kmが前半、10〜20kmが中盤、20〜30kmが後半とします。
まず、スタートから10kmまでは、地面に脚を置くようなイメージで。
イメージはジョギングみたいにな感じですね。
前半はもの足りない、身体が動きそうな感じでも我慢するのが鉄則です。
ここでの、我慢がしっかり走りきれるかの鍵になります。
10〜20kmの10kmは、後半の10kmに向けて準備段階に入るイメージで。
ここでは、余裕があれば少しづつペースをあげて、なければ今までのペースをキープです。
まだ、前に進むために頑張って脚や身体を動かして走ることはしません。
そして、後半の10km。
ここまで、いい感じで走れて入れば20〜25km、25〜30kmの2段階でペースアップをしていきます。
きつい場合は、まだペースを上げず、このままのペースで25kmまでいき、ラスト5kmはとにかく今までのペースを落とさず、気持ちペースを上げていきます。
私の場合、まとめて30kmと考えるとどうしても長く感じてしまうので、距離を区切ってペース配分や気持ちを切り替えることで、苦手な距離走が集中できていたのです。
③余裕があるときに、良いイメージで走る。
ごまかしがきかないのがマラソン。
私が、日々きついトレーニングを乗り越えるたまに使っていたのが、自分がいいレースをしているイメージをしながら走ることです。
2008年の北京オリンピックの選考会の時は、オリンピックの後半でその時期の世界のトップで活躍してる選手との駆け引きを妄想しながら走っていました。
成功をイメージすることは、スポーツのメンタルトレーニングでも大切にされていますね。成功のイメージをしながら走ることは、きつくても頑張れるから、身体も鍛えれるし、心も鍛えれる事ができます。
皆さんも、是非、自分の思い描いているレースをイメージしながら走ってみてください。
結構、楽しくなってきますよ。
④脚がきつくなってきたら、こう考える。
距離も時間も長い距離走。
30kmの距離走となると、必ずどこかで脚がきつくなりますよね。
私は、特にハムストリングに疲労がきていました。
早い時は20km、遅い時は25kmからきつくなる。
そうなったときに、「きついなー」「重いなー」「あと10kmもある」と考えがちになるのを、「おー、ここからマラソンのための脚作りが始まるぞー」「この、脚を鍛えている感、走り終えた後の引き締まりが楽しみだ」と、自分が頑張れるように頭の中で会話していました。
トレーニングを続けると、必ず身体は変わってきます。
きつい時に自分流の切り替え方を持っておくと、マラソントレーニングも継続して頑張れると思いますよ。
⑤走る前に、ちょっとした楽しみを準備しておく。
走った後に楽しみを準備している人は多いと思いますが、私は、走る前にもちょこっとした楽しみを準備していました。
特に海外合宿の時は、日本から距離走用のとっておきの物を準備していました。
それが「とらや」の羊羹です。
「とらや」の羊羹ってちょっと贅沢な感じがして、海外合宿のときの必需品にしていました。
私が持っていっていたものは、一個一個個包装になってる、「小型羊羹」です。
「夜の梅」「おもかげ」「新緑」「はちみつ」「紅茶」5つセットを持っていってました。
距離走のたびに一個食べて、一瞬至福の瞬間を味わってから、走ってました。
至福の瞬間をおかげで、朝の距離走ががんばれたのです。
気持ちって大事ですね。
皆さんも、ひと頑張りする前に、お腹に持たれない好きな食べ物を準備してみることはいかがでしょうか。
まとめ
マラソンシーズン到来ということもあり、「距離走苦手な私が実践してきた、どんな時もちゃんと走り切る5つの方法」と題し、私目線で記事を書かせていただきました。
もちろん、個々、考え方も違いますし、調子によって身体の反応も違うと思います。
マラソン選手としていろんな舞台を経験してきた私が言えるのは、マラソンは気持ちの持ちようでいいレースにも悪いレースにもできるということです。
いいレースにするためには、いいイメージで練習してきたという後ろ盾が必要だと思っています。
ですから、今回の記事を少しでも参考にしていただき、いいイメージでトレーニングをして、最高のマラソンシーズンにしていただけたらいいなと思います。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。