2019月09年15日
サロマ湖100kmウルトラマラソン2017に初挑戦をし、優勝することができました。
皆さん、応援本当にありがとうございました。
タイムは、7時間37分21秒でした。
優勝した時の感想は、
「嬉しい」というよりも、
「本当に走りきってしまったんだ」というのが正直な感想です。
友人たちにおめでとうと言われる中で
「あ、あ、優勝したんだな」と実感が沸いてきました。
今回のレースは、私にとって大きな挑戦でした。
ウルトラマラソンという、どうなるか分からない未知の世界。
そこに向かうワクワクと不安。
その上で成果をつくれたという喜び。
そして、達成したことによって、次のステージが見えてきました。
100kmの世界チャレンジに挑むためにこれから必要なこと。
これは、チャレンジしなければ見えない景色です。
この感覚は、私が初めてマラソンを走った
2007年大阪国際女子マラソンの時と同じものでした。
トラック種目から初めてフルマラソンにチャレンジし、
走りきった時にも今回と同じような感覚に包まれました。
あの初マラソンからなんと10年の節目にウルトラマラソンデビューするというのは、
何の巡り合わせか、わかりませんが、不思議なものです。
何も失うものがなく、ただただ挑戦者だった時のあの感覚です。
これが10年ぶりに蘇ってきました。
自分自身が現役を引退しても、やっぱり走るのが好きで、
こうしてまた、アスリートに戻ってこれたという感覚が嬉しいです。
現役を引退して、競技者としての加納由理ではなくなり、
自分を表現することができずに、模索したり葛藤して来たところもありました。
でも、ようやく今回、加納由理の「第二章」に入ったんじゃないかと思えます。
第一章は、競技者として結果をつくり出すのが仕事でした。
第二章は、年を重ねても自分らしい走り方を追求し、挑戦をしたいと思います。
この姿勢を通して、マラソンや走ることの楽しさ、やりがい、生きがいにつながるということを世の中に発信していきたいと思います。
現役時代よりも挑戦者だったかもしれません。
今回は自分の指導者がいないわけです。
なんでも、自分で決める。自分で決めてやりました。
どういうレースをしようかという展開も自分で
考えて、それも初めてのことです。
「強かったね」と言ってくれる人もいますが、
自分がメンタルが強いとも思っていませんでした。
100キロ走る中で、不安、気持ちの打ち沈みがたくさんありました。
でも、ゴールできたことで、意外にメンタル強いかもしれないと今更ながら自信につながりました。
応援を力に
私がこのチャレンジをしようと思った時、多くの人が
「本気なの?」「できるの?」
と思われていたんじゃないかと思います。
自分自身もでも初めはかなり不安だったのですが、
今、本気でやっちゃったんだという気持ちはあります。
そして、レース後にたくさんのメッセージをいただき、本当に嬉しかったです。
私がこうやって挑戦することをみて、感動したとおっしゃっていただいたり、
自分のことのように喜んでくれる人がいます。
私のチャレンジを見て「勇気をもらった」「頑張ろうと思った」
「年齢を重ねても自分なりのベストは追求できる」とか思ってもらえたら嬉しいです。
今回、現役を引退してから、サロマ湖ウルトラマラソンという新たなステージで
チャレンジできる場所があったというのが、私にも合っていました。
100キロに関しては、長い戦いになりますが、
来年のサロマ湖は日本代表の選考レースになるので、ここでまた優勝したいと思います。
加納由理の第二章も是非、応援よろしくお願いいたします。
回顧録も合わせて読んでくださいね。
↓ ↓ ↓ ↓
《回顧録》サロマ湖100kmウルトラマラソン。悪天候、ハードな戦いを乗り越えて